<Header>
<Author: 韓愈>
<Title: 山石>
<Format: 格式不明>
<Year: 2010>
<BookName: ビギナーズ・クラシックス中国の古典　唐詩選>
<Translator: 深澤一幸>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 山石（さんせき）>
<BookPage: 156>
<UsedPage: 1>
<Feature: 4>
<End Header>
<Poem>
山石犖確行徑微，
黃昏到寺蝙蝠飛。
升堂坐階新雨足，
芭蕉葉大支子肥。
僧言古壁佛畫好，
以火來照所見稀。
鋪牀拂席置羹飯，
疎糲亦足飽我飢。
夜深靜臥百蟲絕，
清月出嶺光入扉。
天明獨去無道路，
出入高下窮煙霏。
山紅澗碧紛爛漫，
時見松櫪皆十圍。
當流赤足蹋澗石，
水聲激激風吹衣。
人生如此自可樂，
豈必局束爲人鞿。
嗟哉吾黨二三子，
安得至老不更歸。
<End Poem>
<Translation>
山の石はごろごろ、行く道はおぼつかない。
たそがれ、まに着くと、こうもりが飛んでいる。
本堂に昇りきざはしに坐りこむと、たっぷり降った雨もあがって、  芭蕉の葉は大きくなり、くちなしの実はふくらんでいる。
僧がいうには「古い壁の仏画はなかなかの出来栄えです」とのこと、
明かりで照らしてみたが、ほんやりとしか見えない。
ベッドの支度を整え、敷物のほこりを払い、スープとご飯を用意してくれ、
玄米だけど空きっ腹をみたすには十分。
夜もふけて静かに横たわっていると、虫たちの声も途絶え、
清らかな月が嶺を出て、光は扉の中まで差しこむ。
夜明けにひとり出かけたが、道がわからない。
山間を出入りし、坂を上下し、朝もやの中をくまなく歩きまわる。山中の紅い花、谷川の真っ青な水、それらが入り乱れ光りかがやき、
時おり見かける松やくぬぎはいずれも十抱えほど。
流れにぶつかって、裸足で谷川の石を踏むと、
水音はざあざあ、風は上着に吹きつける。 
人生もこうであれば、それだけで楽しい。
どうして小さくなり、自由のない暮らしをせねばならぬのか。
ああ、わが同志の人びとよ。
年老いるまでここに住み、都には戻らない、なんとかそうできぬものか。 
<End Translation>